「津山・阿波地区でのサービス・ラーニング」を実施しました
岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラムでは,2019年10月19日から20日にかけて、岡山県北の津山市阿波地区で合宿を行い、地域の方々のお祭りの準備を手伝うとともに、地域について学ぶ「サービス・ラーニング」を実施しました。本研修は本プログラムより留学生を含む学生22名と青尾講師が参加し,単位取得可能な科目「日本の経済」の一環として実施されたものです。
1日目の10月19日には、元阿波村助役で『阿波村誌』の編著者でもある小椋繁述様から地域の歴史や伝統について、またNPOエコビレッジあばの理事長であり、レストラン「あなみ」の経営者でもある田中弘様より地域での有償運送活動や事業活動についてそれぞれお話を伺いました。
翌10月20日には5地区に分かれて、阿波八幡神社の「花祭り」(県重要無形民俗文化財)に使う飾りを作るお手伝いをしました。紙で花を作ったり、竹を削ったりと初めての作業に苦戦もしながら、地域の方に教えて頂きながら精一杯頑張っていました。
参加した学生からは「地域の方と色々とお話ができた」「行ってみたら思っていたのと全然違った」「美しい日本の村に来ることができて嬉しい」等の声が、また地域の方からは「若い人が大勢来てくれて、地元の文化に関心を持ってくれてうれしい」「作業が例年より早く終わった」「来年も来てほしい」等の意見が聞かれました。その後11月3日には教員と学生有志で「花祭り」にも参加し、地域の方々と一緒に祭りを楽しみました。
今後ディスカバリー・プログラムでは、今回の阿波訪問で学んだことを活かしながら更に学びを深めていき、学生たちは地域に根ざした観光のプログラムやビジネスのアイディアを考案する予定です。
本プログラムは2017より開始され,世界各国から集まった留学生や帰国生たちと国内の学生たちが一緒に学ぶ国際プログラム(学士)です。学部や学科の枠にとらわれず,自分の興味や将来の目標に適した履修プログラムを作成できることが特徴です。インターンシップやフィールドワークなど実践的な学びを重視し,グローバルに活躍できる人材を育成することを目指しています。
本研修は岡山県による「地域に飛び出せ大学生!おかやま元気!集落研究・交流事業」の一環として実施されたものです。地域の皆様はじめ、岡山県ならびに津山市、阿波地域づくり協議会他関係の皆様方に御礼を申し上げます。
小椋様から阿波の歴史や文化について聞く(10/19)
田中理事長より地域における有償運送事業のお話を聞く(10/19)
地域の方々と作業するディスカバリー生
花祭りの光景(11/3)