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倉紡記念館様、おかやまマザーズハローワーク様を訪問

岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラムでは、2020年12月12日に倉敷アイビースクエア内倉紡記念館、2021年1月7日におかやまマザーズハローワークを見学訪問しました。これは単位取得可能な科目「日本経済とジェンダー」の一環として実施し、山本准教授の引率により留学生を含む学生11名が参加しました。

倉敷アイビースクエアは1889年に建設された倉敷紡績所(現:クラボウ)の本社工場を再開発した複合施設で、創立当時に建てられた原綿倉庫をリニューアルした倉紡記念館では明治期の紡績機械の展示をはじめ、当時の従業員の仕事や暮らしぶりを写真や映像、模型展示から学ぶことができます。

授業では戦後日本経済を中心に学修しますが、明治期から女性は紡績工場の重要な働き手として近代日本の経済発展に大きく貢献していたことが展示から見ることができます。学生らは100年以上も前から日本の企業が従業員のために住居や診療所を完備し、社員旅行やクラブ活動など充実した福利厚生を提供していたことに驚いていました。

授業ではその後男女雇用機会均等法や男女共同参画社会基本法などの策定が実社会にどのような影響を及ぼしたかを学び、自治体レベルでの取り組みの一つとしておかやまマザーズハローワークを見学訪問しました。おかやまマザーズハローワークは全国に17あるマザーズハローワークの一つとして、岡山駅前に位置するハローワークプラザ岡山内に約15年前設置されました。管轄の厚生労働省岡山労働局でも男女共同参画を推進しており、授乳室やキッズコーナーなど子育て中の求職者が利用しやすいよう工夫された施設に学生たちは感心していました。

年間の新規求職登録者数や年間を通じて実施しているセミナーなどについて職員からお話を伺いました。コロナ禍において子育て中の女性らの利用状況がどのように変化したかを表す統計に学生は熱心にメモを取っていました。学生からは「利用の多い年齢層」、「シングルマザーの利用割合」、「子育て中の女性が求める職種」などについて質問がありました。

本プログラムは2017年より開始され,世界各国から集まった留学生や帰国生たちと国内の学生たちが一緒に学ぶ国際プログラム(学士)です。学部や学科の枠にとらわれず,自分の興味や将来の目標に適した履修プログラムを作成できることが特徴です。インターンシップやフィールドワークなど実践的な学びを重視し,グローバルに活躍できる人材を育成することを目指しています。

おかやまマザーズハローワークでは学生を2グループに分けセミナールームで別々に施設のご説明をしていただいた後、施設を案内していただきました。検温、手指消毒などコロナ禍での見学訪問にご配慮をいただき関係の皆様方に御礼を申し上げます。

 倉紡記念館前

展示を見る学生達

 おかやまマザーズハローワークについてのお話を聞く

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