新渡日留学生オリエンテーション研修「ひなせうみラボ体験」実施
2022年7月16日、岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラム新渡日留学生オリエンテーション研修として、「ひなせうみラボ体験」を実施しました。
新型コロナウイルスによる日本政府の水際対策のため、長期に渡って日本への入国ができず、母国からオンライン授業を履修していた2020年10月入学生と2021年10月入学生が、水際対策緩和により2022年3月末から徐々に入国し、岡山で学べるようになりました。従来なら毎年9月末に10月入学新入生を対象に岡山市内で岡山紹介オリエンテーションを行いますが、本年度はこの春新たに岡山での生活を始めた2020年10月入学生と2021年10月入学生を中心とした学生13名と本プログラム牛田 英子准教授で岡山県備前市日生町にある「ひなせうみラボ」を訪問しました。このオリエンテーション研修での体験を通して、学生は地域の伝統文化や課題に触れ、学びを深めるとともに、学生同士の交流を一層固めることができました。
早朝7時に岡山駅で集合し、JR赤穂線と市営バスを乗り継ぎ、瀬戸内海を見渡せる備前市日生町頭島にある「ひなせうみラボ」に到着しました。
午前の部では、備前焼作家 難波リュウジ氏の指導の元、備前焼手びねりにチャレンジしました。学生はお互いの個性豊かな作品を鑑賞し、2ヶ月後に届く自分の作品の出来上がりを楽しみにしています。
午後の部では、海ごみについての講義の後、学生が実際に集めた海ごみを使って、海ごみアート「海ごみステーション」を作成し、「Free the Turtles 海を救う」と名付けました。学生は短時間で集めた海ごみの多さに驚くとともに、地元の方々は留学生の美術センスと創造力の豊かさに感動されていました。
学生は岡山県が伝統文化の継承やSDGs 14の目標「海の豊かさを守ろう」を実行していることを理解し、自らの意識を高めることができました。また、帰途の電車内には浴衣姿の若者も多く、最後まで日本の伝統文化を堪能することができました。
参加者からは「皆さんのおかげで想像以上のすばらしい体験ができました。」「はじめて備前焼作りに海ごみを考えるアクティビティ、とても楽しい1日でした。」「今日は楽しかったです。皆さん、ありがとうございました。」等の感想がよせられていました。
7:21 JR岡山駅を出発し、約1時間後、無事日生駅に着きました。
瀬戸内海を見渡せる「ひなせうみラボ」からの景色
*写真を撮る時のみマスクを外しました。
備前焼き手びねり体験の様子
学生が収集した海ごみを分別している様子
海ごみを吊るして、アートにする様子
このアーチはゴミが浮かんでいる海を表現し、海に住む生物の気持ちが実感できるようになっています。
海ごみを使って、海ごみステーションのサインを作成している様子
海ごみステーションが完成しました。今後この「ひなせうみラボ」に設置され、訪問した人たちが利用されるそうです。