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岡山と日本の経済発展について学びました!(倉紡記念館/日本銀行岡山支店/宮下酒造株式会社 見学)

岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラムでは、3学期開講の専門科目「日本経済」の一環として、山本准教授の引率により留学生を含む学生31名が、岡山県内の施設を見学訪問しました。

授業では江戸時代からの岡山と日本の経済発展について学修します。明治の近代化以降に発展した岡山を代表する繊維業と酒造業のケーススタディとして、2022年10月16日に倉敷アイビースクエア内倉紡記念館、11月25日に宮下酒造株式会社(岡山市中区)を見学訪問しました。

倉敷アイビースクエアは、1889年に建設された倉敷紡績所(現:クラボウ)の本社工場を再開発した複合施設で、創立当時に建てられた原綿倉庫をリニューアルした倉紡記念館では明治期の紡績機械の展示をはじめ、当時の従業員の仕事や暮らしぶりを写真や映像、模型展示から学ぶことができます。学生らは100年以上も前から日本の企業が従業員のために住居や診療所を完備し、社員旅行やクラブ活動など充実した福利厚生を提供していたことに驚いていました。

宮下酒造株式会社では1915年創業時からの歩みについて学んだ後、工場を案内していただきながら日本酒の他、クラフト・ビールやウィスキーなど多種多様な酒類の製造や販売について学びました。旭川の水を求めて現在地へ蔵を移転したというお話から、学生達は普段何気なく見ている旭川の環境を守ることが、地元産業の発展にもつながるという持続可能な経済について理解を深めました。学生からは製造販売のグローバル化や、コロナ禍における酒造販売の多角化などについて質問がありました。

10月25日には日本銀行岡山支店を訪問しました。事前に戦後の金融政策について学習した後、中央銀行の役割の例としてお札の発行・流通・管理と金融経済動向調査についてお二人の職員からお話を伺いました。学生達は手持ちの紙幣でお札の偽造防止技術について確認し合い、また岡山県経済の動向についての講話では、岡山県経済の特徴や水島臨海工業地帯(倉敷市)を中心とした重工業の重要性についても学びました。

本プログラムは2017年より開始され,世界各国から集まった留学生や帰国生たちと国内の学生たちが一緒に学ぶ国際プログラム(学士)です。学部や学科の枠にとらわれず,自分の興味や将来の目標に適した履修プログラムを作成できることが特徴です。インターンシップやフィールドワークなど実践的な学びを重視し,グローバルに活躍できる人材を育成することを目指しています。

この度、各訪問先では検温・手指消毒など、コロナ禍での見学にご配慮をいただきました。大変お忙しい中見学訪問にご対応くださいました日本銀行岡山支店、および宮下酒造株式会社の皆様方に厚く御礼を申し上げます。


倉紡記念館にて展示を見る学生達

日本銀行岡山支店 広報ルーム


宮下酒造 独歩館前