岡山と日本の経済発展について学びました!(倉紡記念館/日本銀行岡山支店 見学)
岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラムでは、3学期開講の専門科目「日本経済」の一環として、山本准教授の引率により留学生を含む学生31名が、岡山県内の施設を見学訪問しました。
授業では江戸時代からの岡山と日本の経済発展について学修します。
明治の近代化以降に発展した岡山を代表する繊維業のケーススタディとして、2024年10月19日に倉敷アイビースクエア内倉紡記念館を見学訪問しました。
倉敷アイビースクエアは、1889年に建設された倉敷紡績所(現:クラボウ)の本社工場を再開発した複合施設で、創立当時に建てられた原綿倉庫をリニューアルした倉紡記念館では明治期の紡績機械の展示をはじめ、当時の従業員の仕事や暮らしぶりを写真や映像、模型展示から学ぶことができます。
学生らは100年以上も前から日本の企業が従業員のために住居や診療所を完備し、社員旅行やクラブ活動など充実した福利厚生を提供していたことに驚いていました。倉紡記念館を訪問後、学生たちは少人数のグループに分かれて、倉敷美観地区にあるショップを訪問し、高品質・高価格のデニムや倉敷帆布、畳縁(たたみべり)などの商品に、現在に続く岡山の繊維業の発展を見出しました。
11月8日には日本銀行岡山支店を訪問しました。
事前に戦後の金融政策について学習した後、中央銀行の役割の例としてお札の発行・流通・管理と金融経済動向調査について職員の方々からお話を伺いました。
学生たちは2024年7月に発行された新紙幣を持ち寄り、お札の偽造防止技術のポイントを、虫メガネなどを使って確認し合いました。
日本銀行岡山支店の業務について伺った後、岡山県経済の動向についての講話では、製造業の投資や生産活動、個人消費、消費者物価指数などの推移から岡山県経済の特徴などについて学びました。
本プログラムは2017年より開始され、世界各国から集まった留学生や帰国生たちと国内の学生たちが一緒に学ぶ国際プログラム(学士)です。
学部や学科の枠にとらわれず、自分の興味や将来の目標に適した履修プログラムを作成できることが特徴です。
インターンシップやフィールドワークなど実践的な学びを重視し<グローバルに活躍できる人材を育成することを目指しています。
この度、大変お忙しい中見学訪問にご対応くださいました日本銀行岡山支店の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
日本銀行岡山支店 広報ルーム