教育内容

教育内容

カリキュラム

グローバル・ディスカバリー・プログラムの教育課程には大きく教養教育科目、専門科目があり、後者は専門基礎科目と、専門基本科目・課題科目・実践科目・卒業研究で編成されています。

1年次

教養教育科目のほかに、専門基礎科目を開講。英語と日本語を使って履修者同士でも学び合い、多文化への理解を深める少人数の授業や、グローバルに活躍するための基礎力を育む科目群を英語で提供します。

2年次以降~

履修アドバイザーの指導のもと、ディスカバリー専修トラック または 学部・学科横断型マッチング・トラックを選択。学生各自が履修プログラムを作成。専門的な知識や技能の修得を目指します。卒業研究では、今までの学びの集大成として学生が自ら設定した課題に取り組み、実践知を培います。

このようにグローバル・ディスカバリー・プログラムでは、学生の希望とニーズに応じた実践的な学びの機会のみならず、フィールドワークやインターンシップ、海外留学などの実践科目もカリキュラムに取り入れています。教養教育科目と専門科目に更に実践科目を効果的に履修することで、多文化環境での相互理解を深めながら、国内外で活躍するために必要な日本語・英語の運用能力を身につけることができます。

入学後の履修パターン (トラックとモジュール例)

ディスカバリー専修トラック

英語による科目の履修を中心に卒業研究まで行います。社会的諸課題に取り組む3種類のクラスター(科目群) を用意しています。文理融合型の履修も可能です。プログラムが提供する科目についてはこちらを参照してください。
⇒①超域科学(環境工学・物理化学・固体物理学)、②社会イノベーションと起業(経済学・経営学・国際開発学・フィランソロピー学)、③文化的多様性とコミュニティ(社会学・人類学・政治学)の3つのクラスターを中心に英語での授業を受講します。主に2年次に履修する基本科目では、より専門性の高い課題科目を履修するために必要な基礎知識や方法論に関する授業を展開します。3・4年次に履修する課題科目では、クラスター別のテーマに沿って、卒業研究に必要な専門知識を修得します。

超域科学 (環境工学・物理化学・固体物理学) クラスター

今日私たちが直面している環境問題は、いままでの学問分野の境界を越えて、地域から地球そして宇宙まで含む広い領域にわたって、超域的に考える必要があります。私たちが暮らす地球の持続可能な未来を切り拓くためには、環境化学、物理化学、固体物理学などの様々な分野の知識と技術を融合・発展させることが不可欠です。

〈 このクラスターで提供されるモジュール例 〉

  • 「大気と天文の物理化学・磁性物理学」
    大気科学と天文科学には、その物理化学過程を調べる分子科学の研究があります。レーザー分光学および量子化学を用いて大気分子と星間分子を研究することで、宇宙の謎の解明と環境問題への対応を進めることができます。また、物質の磁気的な特徴を調べる事で、環境問題の解決に寄与することもできます。
  • 「エネルギー、環境、持続可能な化学」
    再生可能エネルギーの生成とリサイクルの課題に取り組み、既存のプロセスを改善して持続可能な方法を開発するために、新しい材料、触媒作用、およびガス分離に焦点を当てます。エネルギー用
    途向けの新しい材料を調査し、持続可能な材料の生産、資源の回収、環境中の汚染化学種の無害化のための新しいプロセスを開発しています。

進路
このクラスターで学ぶ幅広い分野の科学的知識や技法は、環境管理や再生可能エネルギー・農学・建設関連の官公庁やコンサルティング企業、製造やサービス産業などにおいて、複合的知識が必要とされる分野での活躍を目指す人たちに大いに役立ちます。また、英語による理系教育は、大学院や研究職に進む学生には大きなプラスになります。

 
社会イノベーションと起業 (経済学・経営学・国際開発学・フィランソロピー学) クラスター

このクラスターでは、経営学や経済学、国際開発学、フィランソロピー学を通して、貧困や失業、環境破壊などの様々な社会問題を解決するための知識や技能、組織の運営方法を学びます。このクラスターで学んだ学生は将来、様々な企業や国際機関、社会的企業、NPO・NGOで活躍することが期待されます。

〈 このクラスターで提供されるモジュール例 〉

  • 「経営学」
    このモジュールでは経営をするために必要な原理や技能を身につけるとともに、キャリア形成や能力開発に必要な基礎・専門知識を学びます。
  • 「経済学」
    このモジュールでは経済学を学び、企業や政府、NPOなどで活躍するための基礎力を育てます。ミクロ経済学・マクロ経済学などの基礎的科目の他に、貧困や不平等、開発を様々な観点から探究します。
  • 「NPO・NGOの経営と社会起業」
    このモジュールでは、ビジョンをもって社会問題を解決できる人材になれるよう、経済学・政治学・社会学などを用い学際的な視点からNPO・NGOや社会的企業の役割を学びます。また、実践的学習を通してマネジメントや資金調達、プログラム評価、ソーシャル・マーケティングなどの技能を学びます。

進路
このクラスターで学んだ学生は、社会問題を解決するための知識や技能、組織の運営方法を身につけ、環境問題、コミュニティ開発、社会サービスなどの様々な公共分野で活動する民間企業や政府、NPO・NGO、社会的企業などで活躍することが期待されます。

 
文化的多様性とコミュニティ(人類学・社会学・政治学)クラスター

グローバル化を通して、様々な習慣や考え方と出会う機会が一段と増えてきました。しかし、一つの文化と思われているものの中にも多様な習慣や考え方があります。人類学・社会学・政治学は、こうした気づきを大切にし、当たり前だと思っていたことを問い直しながら、多角的な視点を養います。このクラスターでは、フィールドワークや質問票といった調査方法を実践的に学ぶだけでなく、仕事や家庭生活など日常的な出来事から、災害や疫病、エネルギー危機、移住のような非日常的な出来事まで、人間社会の諸側面をジェンダー、セクシュアリティ、アイデンティティ、社会的ネットワーク、構造的不平等などに注目して複合的に分析する方法を学びます。

〈 このクラスターで提供されるモジュール例 〉

  • 「日本をこえて」
    日本には元来、様々な文化的背景を持つ人々が住んできたことを考えると、いわゆる「日本文化」は単一でも固定的でもないことが分かります。このモジュールでは、多様かつ変容し続ける文化や社会が、この「日本」と呼ばれる島々,そして日本を取り巻く地域や国々とどのように影響しあっているのかを学びます。
  • 「移動とコミュニティ」
    移動は新しい出会いや可能性を広げる一方で、不安や危険も伴います。このモジュールでは、なぜ移民・難民が故郷を去るのか、また、移動の経験が彼・彼女の生き方や出身社会および受け入れ社会にどのような影響を及ぼしているのかを学びます。
  • 「環境と医療」
    このモジュールでは、様々な文化における環境や病に対する理解が、「自然」や「人間」、「自己」
    などの概念とどのように結びついているかを考察します。
  • 「ガバナンス」
    人間が集団で暮らすところには必ず政治が存在します。このモジュールでは、政治学の観点から、
    様々な場所における政治の行われ方とその理由を分析すると同時に、政治における我々の役割についても探求します。

進路
このクラスターで学んだ異文化理解や調査技法は、大学院への進学のほかに、国際保健や国際開発、コンサルティング、カウンセリングや教育、ジャーナリズムなど、多文化環境で活躍したい人たちに大いに役立ちます。

 

学部・学科横断型マッチング・トラック

岡山大学の多彩な学部・学科が提供する科目群の中から、枠にとらわれないユニークな学びを自らデザインします。4年次には、自分の学びにマッチした学部・学科の教員の指導のもと、卒業研究を行います。

⇒学生自身のテーマや関心に応じて、学内の9学部が主に日本語で開講している科目を組み合わせて履修し、独自の専門知識や技能を修得します。もちろん、「ディスカバリー専修トラック」の提供科目を合わせて履修することも可能です。卒業研究は、履修アドバイザーと相談しながら、自分の学びに合った指導教員を決定し、その教員が所属する学部で研究に取り組みます。