理系GDPの学び

理系GDPの学び

「理系の進路に興味があるけれども、学際的な分野に興味がある。グローバルな環境が好き」


 多角的に科学技術を考える目
人類の持続可能な未来を切り拓くために、学問分野の垣根を超えた幅広い学びを実現し、視野を広げ、多角的な視点から科学技術を発展させる目を鍛えることができます。

 

理系GDP生の声「私がGDPにした理由」

理系GDPに進んだ先輩からの話を集めました。 

MT 工学部(旧 環境理工学部)
環境管理工学科 
GDPと言えば文化系というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし実際はGDPで理系を選択している学生達は、GDPの学生だからこそ実現する幅のきいた学習スタイルでのびのびと学んでいます。私も理系の進路を選んでいる一人です。私がなぜGDPの理系マッチングを選んだかというと、環境と社会と教育に興味があるので、環境理工学部や教育学部の授業を中心に履修をしながら、GDP独自の社会学系の授業も履修したいと思ったからです。学部を横断して学ぶことで自由な発想が生まれ、新しい発見が待っています!                      
MT 理学部
生物学科
私がGDPの理系マッチングを選んだのは、生物という理系の科目を学びつつGDPで社会学の授業も履修したかったからです。私は”ヒト”や動物がどのように行動するかに興味があったため、生物学的観点と社会で人はどう行動するかという社会学的観点の2つから学ぶことができるのは楽しいです。また、社会学の研究方法を学んだことが生物学科での卒業研究に生かすことができるのではないかと思い、これはGDPのマッチング・トラックならではだと思います。                      
MT 農学部
動物科学コース
卒業研究:脂肪酸摂取量と腸管免疫グロブリンA分泌の関係(Relationship between intestinal immunoglobulin A secretion and fatty acid intake)
私は、国内のインターナショナル・スクールで英語で学んだ後、最初から理系(生物系)に進もうと決めて10月の国際入試でGDPに入学しました。マッチング・トラックに進んだ後、講義においては農学部の科目を日本語で、GDPの講義を英語で履修できました。このように日本語と英語ができると、「言語」という壁に阻まれることなく学ぶことができるなど、文理に関わらずGDPにおいてのメリットが極めて大きいと感じました。もちろん言語だけがここに進んだ理由ではありませんが、複数の言語を使うことができ、それを生かす道があるのであれば、GDPも選択肢の1つだと思います。これ以外にも、他ではできない経験がまだまだたくさんあります!少し覗いてみてください。                      

理系GDP教員の声「こんな学生を待っています」

プログラムにおいて理系を担当している多彩な教授陣からのメッセージを集めました。

工学部(旧 環境理工学部)
モハマッド・アズハ・ウッディン
(Md Azhar Uddin)
環境生命科学研究科
(資源循環学専攻 物質エネルギー学講座)

自然科学に関心をもち、それに「感動する心」や「表現する意欲」があって、「自ら学びたい」と強く願う人を求めています。また、自然科学の解析手法を理解して、社会科学や人文科学などの幅広い分野で学んだ知識や技術を活用できるグローバル人材を目指す人を待っています。


化学分析実験

必見! アズハ先生の模擬講義(動画)はこちらからご覧になれます。
講義題目:Nonrenewable and Renewable Resources

理学部
唐 健
(TANG Jian)
自然科学研究科(化学)

「自然」は何だと思いますか。宇宙、大気、人体は全て「自然」です。この自然界に存在する「分子に関わる謎」に対して好奇心を持っている学生さんを待っています。特にレーザー分光で分子の挙動を観測したい人に向いています。この自然科学の「謎解き」に向けて一歩でも前進するため、努力したい理系学生を待っています。


赤外レーザーを用いた分子分光実験

味野 道信
(MINO Michinobu)
自然科学研究科(物理)

あなたの理系得意分野は何ですか。それを学び伸ばして、得意技に高めて様々な問題に立ち向かう意欲のある皆さんを求めています。現在の複雑な問題の解決には多様な人による協働の重要性が指摘されています。そこには因果関係を定量的つまり数値的に評価する理系的な思考や、自然の振る舞いを謙虚に辛抱強く見つめることで、その背後にある原理を探る能力等が不可欠です。アリ等の昆虫社会学から組織の生き残り戦略を考えたり、経済活動に統計物理的ゆらぎの概念を積極的に導入した経済物理学などの学際研究が急成長しているのはその一例です。
是非、得意技を磨いて、様々な分野に挑戦してください。

農学部
田村 隆
(TAMURA Takashi)
環境生命科学研究科(農学)

農学部では、研究成果を国際的な学術雑誌に投稿し、国際学会に参加して英語で発表を行い、多様な国々の研究者と情報交換や討論を行っています。またメールやSNSを介して世界の共同研究者や競争相手がいつも身近に居る状態で、研究に取り組んでいます。研究室に一歩入ると、そこから先はグローバルな研究者コミュニティの一員としての研究者であり、岡山から世界に通じる不思議な扉として「研究の場」があります。農学部MTのキャリアパス(進路)に関していえば、モノやサービス、資産の値段が下がり続けるこのデフレの中で、企業は新しい製品を発明して価格競争のスパイラルからの脱却にその活路を見いだそうとしており、研究開発人材が何よりも求められています。農学部MTのキャリアパスは、国際的なニーズを汲み上げて研究開発を進めるグローバル研究人材を目指すあなたを待っています。

水素製造バクテリアの遺伝子組換え実験

必見! 田村先生の講義(動画)はこちらからご覧になれます。
講義題目:Introduction of “Microbial Function”

駄田井 久
(DATAI Hisashi)
環境生命科学研究科(農学)

農学は、人類の豊かな生活の実現を目指し、自然科学分野と社会科学分野が融合した応用的な学問分野です。私が所属する環境生態学コースでは、細胞から地球全体までが研究対象です。研究室のみならず,国内や海外の農村や森林などで、調査や研究を実施しています。環境保全,生態系の維持、食料と資源の持続的確保,および効率的な生物生産システムの開発を行っています。環境,食料、資源問題に関する様々な課題に対して,国際的視野に立って活躍できる人材育成を目指しています。自然や社会における問題を自ら探し出し、それを解決しようとする姿勢を持つ人を求めています。

ベトナム中部の環境保全型エビ養殖のフィールド調査(2018年)